
長年愛用していたマウス(Mad CatzのR.A.T.7)が不調となってしまい、代替品として4月に購入してから数ヶ月の間使用したのでその感想を含めてレビューします。
乗り換えるにあたって、代替マウスの選定条件は
- 親指側に押している間だけマウス感度を変更できるボタンがある
- 重りの増減で重量が調整出来る(重めが好み)
- 手のひらが当たる位置にきちんとマウスの外装がある
- 親指側が(できれば小指側も)指を置けるように広く作ってある
- できるだけ今のマウス(R.A.T.7)と同じ感覚で持てるもの
- 有線
上記の条件で探したところ、重量がやや軽いが形状がR.A.T.7に似ていて他の条件も満たしていたのでこちらのマウスを購入しました。
スペック
センサー | ADNS-9800 ゲーミングレーザーセンサー |
解像度 | 12,000DPI |
プロセッサ | 32bit ARM Cortex-MO |
オンボードメモリ | 512KB |
スイッチ | オムロン ゲーミングスイッチ |
フレームレート | 12,000FPS |
最大トラッキング速度 | 150IPS |
最大加速度 | 30G |
ポーリングレート | 1,000Hz/1ms |
ボタン数 | 8(プログラマブル) |
LED | 1,680万色対応 |
インターフェース | 金メッキUSBプラグ |
ケーブル長 | 1.8m編み込みケーブル |
付属品 | 重量調整用ウェイト(4.5g×4個)、交換用パームレスト |
寸法 | 127(L)×83(W)×38(H)mm |
重量 | 110g(ケーブル、錘を除く) |
外装
公式の画像で見ると暗いシルバーに近い色に見えましたが、実際にはブラックの艶消し処理がされたプラ製で、メインフレーム部分だけがオレンジのアルミ製となっています。

パームレストは標準のプラ製と交換用のラバー製が付属しており好みで付け替えることが可能になっていました。プラ製の方が少し大きめに作られています。

実際に交換して持った感覚を比べようと思ったところ、固定部分がきちんと動作しませんでした。裏面を確認すると、固定用の部品が微妙に変形していてきちんとはまっていないのと、本来あるべきスプリングが存在していませんでした。(右側のピン部分が少し凹んでいるのと、⊕部分にロックの為のスプリングが付いているはずでした)
確認したところパームレスト裏の固定部分には共通品が使われており、少し力を掛けるとツメが外れたので移植すればどちらも利用可能でした。
個人的にはそこだけラバーというのに違和感があったのでプラ製を常用しています。


パームレストは下からスクリューで高さや角度を変えれるようになっています。かぶせ持ちの方は高く、つまみ持ちの方は低く調整すれば持ちやすくなると思います。

両側のサイドグリップは表面がハニカム加工されており、滑りにくい作りになっています。また親指側のサイドグリップにもカスタマイズ可能なボタンが用意されています。
筆者は以前のマウス同様に、押している間だけDPIが変化する「スナイパーボタン」を設定して使っています。

スクロールホイールの手前にはDPI切り替えスイッチが搭載されているので、4段階から選択可能となっています。現在がどの設定になっているかは、サイドにあるLEDインジケーターで確認が可能です。
さらにDPIスイッチの手前側には埋め込み式のウェイトトレイが内蔵されています。ボタン電池程度の大きさのウィエイトが最大4つまで搭載可能です。


詳細設定
公式サイトにて配信されている「COUGAR UIX™」を利用することで、下記の様々な設定が可能となっています。
- パフォーマンス
- プロファイル管理
- モード変更(プロファイルの中から3つを選択)
- 4段階のDPI設定変更
- スナイパーボタンのDPI設定変更
- ポーリングレートの変更(125Hz、250Hz、500Hz、1,000Hzの4つから選択式)
- アングルスナップのON/OFF切り替え
- 高さ設定の変更(マウスを持ち上げた際にどこまでの高さで反応するか。5段階)
- ダブルクリックが反応する速さの設定
- スクロール速度の設定
- ポインターの移動速

- キー割り当て
- 合計7つのボタンとホイール(上・中クリック・下)の動作設定
(基本操作・ショートカットキー・DPI切り替え・マクロの登録)
- 合計7つのボタンとホイール(上・中クリック・下)の動作設定

- ライティングコントロール(ホイール下に埋込のLED設定)
- 光り方は点滅・常時・消灯の3つから選択
- 色はカラーパレット・グラデーションリング・RGB値の3つで設定可能。

COUGAR UIX™は統合管理ソフトなので、接続中の製品を切り替えながら設定できるように画面左下に切り替えメニューが用意されています。
現在、700M Superiorはどうも生産終了してしまいほとんどのサイトで販売終了しているようですが、後継の「700M EVO」が販売されています。
700M EVOでは、パームレストの位置が前後に動かせるようになっていたり、ホイール下LEDだったのがホイールのサイドが光るようになっているようです。
DPIは最大16,000DPIまで、ポーリングレートも2,000Hzまで変更可能になっています。ただしDPI切替が3段階に減っています。
正直DPI切替は専用ソフトで数値設定が可能なので4段階と3段階の違いはそこまで感じないと思いますし、ホイールサイドのLEDも消灯にしておけるので、LEDが気になる方は消灯で運用すれば問題ないと思います。